[読もうと思った切っ掛け] 木村沙織さんの親友が亡くなった。 それを北京オリンピック最終予選の中継や、特番等で知りました。 実はそれまで、横山友美佳さんの存在を、私は知りませんでした。 この本に興味を持ったのは、横山友美佳さんがバレーボールの有望選手だったらしい事からです。 [読んでの印象] そんな理由で読み始めた私には、ちょっとこの本は期待と違っていました。 正確には、Chapter2まではバレーボールが主体で、スポーツ選手としての横山友美佳さんが分かり、とても面白かった。 でも、Chapter3からは、癌により夢を次々打ち砕かれる闘病生活に話は変わります。 考えてみれば、当たり前のことですよね。 人生を奪ってしまうほどの事なのだから、それ中心になるのは当然だし、そこを一番書きたいのだから。 でもですね、この本を読んでも、涙が流れることはありませんでした。 それよりも、運命の残酷さを大きく感じます。
家族の都合で、10歳の時に中国から日本へ来て、言葉と文化の違いに戸惑う。 18歳の時にバレーボールで全日本シニアへ招集されるものの癌を発病して断念。 1年間の辛い治療をしながら病院で勉強をし早稲田大学を目指し、見事に合格と癌も完治する。 大学に通い始めて4ヶ月後に、癌が再発し大学を自主退学。 1度再発すると、癌は何度でも再発する可能性が高いので、今後完治の可能性がほぼ無くなる。 本を出版するために、手記を書くものの、出版が決まり実際に出版される前に21歳で永眠。
目標を持ち、努力と頑張りで克服しようとするものの、常に直前で病気が立ちはだかるんです。 これを残酷と言わないで、何と言うのでしょうか? 「努力をすれば叶わない夢など無い」って言う人もいますが、そんなのは叶ったから言える言葉です。 現実には、どうしようもないことが、たくさんあります。 この本読むと、つくづくそう思いました。 [泣けなかった理由の考察] 冒頭で涙が出なかったと、書きましたが、それが何故かは自分にも分かりません。 もしかしたら、横山友美佳さんが常に目標を持って頑張っているものの、 途中で病気になったことによる悔しさや恨み辛みも正直に書いているからかもしれません。 でも、そのお陰で病と戦う大変さがストレートに伝わってきます。 最近では、癌も早期発見なら治らない病気ではなくなってきた等と聞きますが、 やっぱり癌治療は壮絶であり、日本人の死亡原因1位の病気であることに間違いない。 それを、改めて思い知りました。 あと泣けなかった最大の原因は、 マスコミが、横山友美佳さんの願いとして、木村沙織さんが北京五輪で活躍するのを見られるまで生きることってのを、アピールに使いすぎたのが、原因かもしれません。 この本には、そのような言葉が出てきませんでしたから。 勿論、その事に嘘偽り無いと思います。 お二人の仲が良さそうなのは、この本でも感じられましたから。 でも、どこかでそのエピソードが出てくるのかもしれない。 そう思いながら読んでた私には、肩すかしを食らったのが正直なところです。 私の勝手な思いこみが原因なのですが。 [勇気を貰える] 横山友美佳さんは、どんな時も目標を持ち、目標に向かって突き進む。 これって決めたら、猪突猛進で突き進む。 それは、中国人の血がそうさせるのかな?と思ったのは偏見にはならないですよね? 特に、癌治療しながらの大学受験は感心する。 この行動には、私もいい影響を受けたい、そう思う。 [最後に] 巻末に掲載されている、木村沙織さんから横山友美佳さんに宛てられた手紙は、亡くなられる2日前に書かれたそうだが、この手紙を横山友美佳さんは読んだのかどうかが、気になってしょうがないです。
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